依存症の症状で現れるパターンと原因

 

依存症の症状は、様々です。例えば、アルコール依存症では不眠や動悸、手の震えなどが見られることが多いです。アルコールの摂取量が多い場合、肝機能検査などで異常が現れるケースもあります。このような体の問題以外にも、依存症の症状はいろいろな問題を引き起こします。イライラしやすくなって職場で暴言を吐いてしまったり、家族に暴力を振るってしまったりすると、人間関係や家族関係にも悪影響を及ぼしかねません。本人ばかりでなく、家族などの周囲の人にもダメージが生じるのが、依存症のひとつの特徴です。

依存症の場合、同じ行為を繰り返す反復的な行動が見られるのが一般的です。アルコール依存症の典型的な例として、飲酒をやめる決意をしたはずなのに誘惑に負けてしまってまた飲み始めてしまったり、禁断症状を抑えたくてお酒を飲み続けてしまったりするといったパターンが挙げられます。

依存症には、アルコールや薬物などの物質に依存するケースのほかに、買物、ギャンブルといった特定の行為に依存するケースなどがあります。また、人間関係に依存する恋愛依存症やストーカーなども、依存症のひとつのパターンです。このような依存症の原因として、どのパターンもセルフコントロールが上手くできていないことが考えられます。

病院などで治療をする際には、医師や看護師、臨床心理士などが患者自身の行動をコントロールできるような方向に導いていきます。看護師が依存症の治療に携わるときには、回復までのプロセスを温かく見守る姿勢が必要です。医療従事者の視点から依存症をもっと詳しく知るには、看護師向けの情報サイトを活用すると良いでしょう。